日立製作所は後場一段と持ち直す、今期減益見通しで朝方は売り先行だったが業績予想は想定内の見方

6501 日立製作所

■自社株買いも発表、高値に向け出直る

 日立製作所<6501>(東証プライム)は4月28日の後場、一段と値を戻す相場となっている。午前10時前の5%安(360円安の7286円)を下値に持ち直し、13時30分にかけては2.4%安(181円安の7465円)まで回復し、年初来の高値7871円(2023年4月24日)に向けて出直っている。27日の15時に前3月期決算と自己株式の取得(自社株買い)などを発表。今期・24年3月期の連結業績予想を各利益とも減益としたため売り先行となったが、売りは朝の取引開始から1時間ほどでヤマを越えた形になった。

 今期の連結業績予想(IFRS基準)は、売上高が前期比19.1%減の8兆8000億円、営業利益(調整後)は同9.8%減の6750億円、税引前利益は同14.0%減の7050億円、親会社株主に帰属する当期利益は同23.0%減の5000億円。、前期に続き、日立建機、日立金属、日立物流の一部または全部の株式を売却したことによる連結希薄化が残る形だが、想定の範囲内との受け止め方が多いようだ。

 自社株買いは、2000万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.13%)、取得総額1000億円を各上限に、2023年4月28日から24年3月31日までの予定で行うとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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