【株式市場】日経平均は208円安、円高などで5日ぶり反落だがPBR向上への期待など強い

◆日経平均は2万8949円88銭(208円07銭安)、TOPIXは2071.21ポイント(4.32ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は
11億8956万株

 5月8日(月)後場の東京株式市場は、三菱製紙<3864>(東証プライム)や三陽商会<8011>(東証プライム)が一段ジリ高となり、業績拡大期待やPBR向上への取り組み期待が再燃とされ、日本航空<9201>(東証プライム)などの空運2社は好決算など好感され前場の上げ幅を保って推移。また、このところ休養の印象だった日本製鉄<5401>(東証プライム)などの鉄鋼株も一段ジリ高となり、大手商社、海運株も動意を強めて出直り基調となった。日経平均は前引けと同水準の185円安で始まり、13時前に前場の安値を5円ほど下回る226円14銭安(2万8931円81銭)まで下げたが、あとは下げ幅200円前後で底堅く推移した。大引けは5日ぶりの反落となった。

 後場は、日本リーテック<1938>(東証プライム)が一段ジリ高となり業績予想の増額や浮動株比率の見直しによる買い需要への期待を好感。新田ゼラチン<4977>(東証プライム)も一段と上げ角膜不足に対応する東京医歯大との研究開発案件の採択など材料視。サインポスト<3996>(東証プライム)も一段高となり化粧品業界初となるポーラ・オルビスHDの無人販売店舗の決済システムなど材料視。東京鐵鋼<5445>(東証プライム)や赤阪鐵工所<6022>(東証スタンダード)、リリカラ<9827>(東証スタンダード)は業績予想の増額や大幅増益の四半期決算など好感されストップ高。イルグルム<3690>(東証グロース)は第2四半期決算が好感され急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は11億8956万株(前引けは6億733万株)、売買代金は1兆1896億円(同1兆5486億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1126(前引けは1093)銘柄、値下がり銘柄数は637(同658)銘柄。

 東証33業種別指数は19業種(前引けは18業種)が上げ、値上がり率上位は、空運、パルプ紙、海運、鉄鋼、建設、不動産、電力ガス、非鉄金属、陸運、その他製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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