キヤノンは自社株買い好感され年初来の高値を2日連続更新、増額修正の好業績も見直す

■自社株買いに積極的で昨年も5、8月に各500億円規模で実施

 キヤノン<7751>(東証プライム)は5月18日、一段高となり、3350.0円(100.0円高)まで上げて年初来の高値を2日連続更新し、2022年10月以来の3300円台に進んでいる。17日に自己株式の取得(自社株買い)を発表し、好感されている。NYダウの400ドル高、日経平均の300円高を受けて株価指数連動ファンドなどによる買いが増幅する期待もある。

 同社は自社株買いに積極的で、総還元性向は高く、2022年は5月と8月に各500億円を上限とする買いを実施している。今回も取得総額は500億円、取得株式総数1800万株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合1.8%)を各上限として、2023年5月18日から同年8月1日までの予定で実施するとした。

 先に発表した第1四半期決算では通期業績予想を増額修正し、連結売上高は期初予想を7.0%上回る4兆3130億円に、税引前当期純利益は同16.3%上回る4100億円に見直した。第2四半期以降の為替レートは米ドル130円、ユーロ140円で据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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