QDレーザ、台湾ITRIと東大荒川研と量子ドット・コムレーザ共同研究へ

■単一チップで複数波長発振、光通信の省電力化・小型化に期待

 QDレーザ<6613>(東証グロース)は3月11日、台湾の工業技術研究院(ITRI)および東京大学量子ドット荒川研究室と、量子ドット・コムレーザおよび関連光電子技術の共同研究開発に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。量子ドット半導体レーザ技術を基盤に、AIデータセンター向け次世代光インターコネクト分野への応用や光電融合アーキテクチャへの展開を視野に入れた国際共同研究の枠組みを構築する。

 量子ドット・コムレーザは、単一チップから等間隔の複数波長を同時発振できる光源技術である。従来の光通信では波長ごとに複数のレーザチップが必要だったが、同技術が実用化されれば1チップで複数波長を生成可能となる。これにより光源数の削減、実装面積の縮小、省電力化、コスト低減などが期待される。特にAIデータセンターで注目されるCo-Packaged Optics(CPO)では高密度実装と低消費電力が重要課題となっており、同技術はその基盤技術候補の一つとして位置づけられる可能性がある。

 同MOUは、同社が進める量子ドット光源技術の高付加価値化と国際連携強化の一環と位置づけられる。法的拘束力は持たず、まずはPoC(概念実証)段階で技術的実現性や性能検証を行い、その成果を踏まえて将来的な共同研究契約などの具体化を協議する方針である。なお、2026年3月期の業績への影響はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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