ティムス、九州大学と急性腎障害治療薬「TMS-008」共同研究開始

■未承認疾患AKIに挑む新薬候補、抗炎症・抗酸化作用で治療可能性探る

 ティムス<4891>(東証グロース)は3月11日、国立大学法人九州大学と急性腎障害(AKI)の予防・治療薬候補「TMS-008」に関する共同研究を開始したと発表した。九州大学大学院医学研究院臨床医学部門循環器外科学分野および九州大学病院心臓血管外科の塩瀬明教授らと連携し、TMS-008の薬効評価を進める。未だ有効な治療薬が存在しない急性腎障害に対し、革新的な予防・治療薬の開発を加速する狙いである。

 TMS-008は、心臓手術後に発症する急性腎障害の予防・治療薬候補として開発が進む化合物で、可溶性エポキシドハイドロラーゼ阻害に基づく抗炎症作用や抗酸化作用を特徴とする。ティムスは2025年に健康成人を対象とした第Ⅰ相臨床試験を完了しており、現在は待機的心臓外科手術患者を対象とした次相臨床試験の準備を進めている。マウスを用いた非臨床試験では、血清クレアチニンや血中尿素窒素など腎機能マーカーの改善効果が確認されている。

 同共同研究では、心臓手術に限らず、より広範な要因による急性腎障害に対するTMS-008の予防・治療効果を検証する。九州大学が蓄積してきた体外循環モデル研究の知見を生かし、新たなウサギAKIモデルを作製して薬理作用の機序を解明する方針だ。研究成果により、急性腎障害治療におけるTMS-008の適用患者層拡大につながることが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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