ベステラは受注の過去最高など好感され2日連続大幅高、1年4か月ぶり1300円台に進む

■第1四半期の受注工事高、過去の年単位での受注額を上回る

 ベステラ<1433>(東証プライム)は6月13日、一段高の相場となり、取引開始後に21%高の1341円(232円高)まで上げる場面を見せて2日連続大幅高となっている。9日に発表した第1四半期連結決算(2023年2~4月)で受注工事高が前年同期の4.4倍の74.3億円と過去最高額を記録したことなどが連日好感され、2022年2月以来、1年4か月ぶりの1300円台に進んでいる。

 第1四半期連結決算(2023年2~4月)は、受注工事の着工時期が第2四半期以降に集中する見通しとなったことなどを受け、売上高は前年同期比8.6%減となり、各利益とも小幅な赤字だった。しかし、新規の大型工事の受注・引合いは好調に推移し、受注工事高は前年同期の4.4倍の74.3億円となり過去最高額を記録。「第1四半期会計期間の3か月間だけで、過去の年単位での受注額をすでに上回っている」(説明資料より)とした。その結果、受注残高も同5.5倍の73.6億円と過去最高額を記録した。

 2024年1月期の連結業績予想は、受注状況が好調であることなどにより、従来予想を継続し、売上高は78億円(前期比42.9%増)の見込みとし、各利益は黒字化し、営業利益は5.10億円、親会社株主に帰属は4.00億円の見込みとした。新たな中期経営計画として策定した「脱炭素アクションプラン2025」に基づき、24年1月期から26年1月期を新たな成長への転換点と位置付けて高収益化などを推進している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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