ファンペップは一時15%高、花粉症治療薬の前臨床試験を開始の発表を受け再び出直り試す

■「花粉症、経済損失3800億円」の報道もあり注目と期待強まる

 ファンペップ<4881>(東証グロース)は6月14日、再び出直りを試す動きとなり、取引開始後に15%高の218円(29円高)まで上げ、午前10時を過ぎても200円をはさんで売買されている。13日の15時、「花粉症に対する抗体誘導ペプチドの新規開発化合物決定のお知らせ」を発表し、注目されている。同日には「花粉症、経済損失3800億円、民間試算」(日本経済新聞6月13日付朝刊)と伝えられており、期待が強まる形になった。

 発表によると、この度、標的タンパク質IgE(ImmunoglobulinE)に対する抗体誘導ペプチドの新規開発化合物「FPP004X」を決定し、前臨床試験を開始した。IgEはアレルギー反応に重要な役割を担っており、アレルギー疾患の発症に関与している。IgEに対する抗体誘導ペプチドFPP004Xは、体内で免疫細胞が一定期間IgEに対する抗体を産生させることから、花粉症に対する持続的な効果が期待される。花粉症のシーズン(飛散時期)前に投与すればシーズンを通して症状を緩和できる、利便性の高い新しい治療選択肢を提供することを目指して開発を進めている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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