【編集長の視点】TMNは大幅増益予想業績を新サービス提供、特許取得がフォロー材料

■上場来高値に挑戦

 トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)<5258>(東証グロース)は、今年6月7日につけた上場来高値1794円を意識する動きを強めている。同社株は、今年4月4日に新規株式公開(IPO)されたばかりで前2023年3月期業績は、IPO時予想を上方修正し、今2024年3月期業績は、大幅増収増益を見込んでおり、これを見直して直近IPO株買いが増勢となった。今期中に購買データを加工・分析するサービスを提供すると報道されたことや、サイネージ広告などの効果を測定するAI(人工知能)技術を開発し特許を取得したことも、フォローの材料となっている。

■稼働端末数が高成長し決済処理額、決済処理件数、センター利用料も好調

 今2024年3月期業績は、今年5月8日に前2023年3月期業績を上方修正したあとを受け、売り上げ94億2300万円(前期比20.3%増)、営業利益7億9500万円(同42.0%増)、経常利益7億8500万円(同46.7%増)、純利益7億500万円(同4.9%増)と大幅増収増益を見込んだ。同社は、電子マネー決済のクラウド型のパイオニアで、国内最大級の電子決済ゲートウェイを展開しており、前期は、同社データセンターに17万台超の端末が新規接続され期末稼働端末数は83万台となり、センター利用料(APR)は年間38億円、決済処理金額は3兆7000億円、決済処理件数は20億件と20%を上回る高成長をみせており、今期もこの続伸からセンター利用料が40億6800万円(同6.4%増)、決済端末販売売り上げが16億4800万円(同21.1%増)、開発売り上げが8億9300万円(同40.4%増)、QR・バーコード精算料が17億8500万円(同55.6%増)などと続伸することが要因となる。

 また同社は、電子決済ゲートウェイ企業から購買データを保全してデータを連携、分析することによりマーケティング・サービスや顔認証など提供をする情報プロセシング企業へのレベルアップを進め成長戦略としている。この一環として今期中には購買データを加工・分析するサービスを提供するほか、サイネージ広告で顔認証AIにより通行人の反応を分析し効果を測定する新技術を開発して特許を取得しており、同社の業容拡大、業績高成長をサポートすることになる。

■時価総額第24位の主力株人気に直近IPO株買いがオンして最高値奪回に勢い

 株価は、公開価格930円でIPOされ、1388円で初値をつけ上場来安値1054円へ調整したが、前期業績の上方修正で1446円までリバウンドし、その後の再調整安値1275円からは購買データ加工・分析サービス報道や特許取得に反応し上場来高値1794円まで買い進まれた。足元では1470円へ上場来高値から18%下落し、目先調整一巡としてリバウンドしてきた。さらに同社の時価総額は、東証グロース市場の第24位にランクアップしており、東証グロース市場指数が、日経平均株価などの反落とは対照的に、2.48%高と3営業日ぶりに急反発し昨年4月の市場再編以来の高値を更新したこととともに主力株人気も高めた。直近IPO株人気の再燃と主力株買いが相乗して上場来高値奪回に向け騰勢を強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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