【株式市場】日経平均は208円安、一時小高くなるが円安の悪い側面が気にされる様子

◆日経平均は3万3161円94銭(208円48銭安)、TOPIXは2271.91ポイント(18.59ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は6億8278万株

 6月20日(火)前場の東京株式市場は、円安にもかかわらず鉄鋼、自動車、機械株などが朝から軟調に推移し、半導体関連株もアドバンテスト<6857>(東証プライム)など一部を除いて一進一退となり、円安の悪い側面が気にされる様子となった。一方、キヤノン<7751>(東証プライム)は業績前提為替から大きく円安のため買い優勢。三菱商事<8058>(東証プライム)は高値更新など、大手商社株は米バフェット氏の投資会社による買い増しを受けて活況高。日経平均は100円安で始まった後次第安とあって170円安まで下げ、中盤、中国の利下げが伝わった後に104円32銭高(3万3474円74銭)まで上げたが、前引けにかけて281円14銭安(3万3089円02銭)まで下押し、前引けも下げ幅200円台だった。

 さくらインターネット<3778>(東証プライム)は臨時の制限値幅拡大が20日発動されたことなどでこのところの上げに拍車がかかり一段高。パンチ工業<6165>(東証プライム)は中国の利下げによる金型需要への期待、PBR0.7倍、月面探査ロボ関連への期待などで再び一段高。ヘリオステクノホールディング<6927>(東証スタンダード)も臨時の制限値幅拡大を受けてこのところの上げに拍車がかかり急伸。マーキュリーリアルテックイノベーター<5025>(東証グロース)は不動産評価業務サポート事業などに期待する6月初からの急騰相場の調整が半値押しの位置で一巡とされ再び急伸。ピアズ<7066>(東証グロース)は株式分割が好感され一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は6億8278万株、売買代金は2兆694億円。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は420銘柄、値下がり銘柄数は1349銘柄。

 東証33業種別指数は2業種の値上がりにとどまり、卸売り、海運が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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