【株式市場】日経平均は310円安、後場次第に下げ反落、一方TOPIXは大引け小高い

◆日経平均は3万3364円88銭(310円26銭安)、TOPIXは2296.50ポイント(1.49ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は14億5273万株

 6月22日(木)後場の東京株式市場は、前場から重さの目立った半導体関連株が引き続き軟調に推移し、6月中旬から上げが目立ったソシオネクスト<6526>(東証プライム)は14時半頃から一段と下げてストップ安。電子部品株も総じて軟調となった。半面、住友商事<8053>(東証プライム)は取引開始後に一段高など大手商社株は引き続き活況高。三菱UFJ・FG<8306>(東証プライム)も一段と上げるなど大手銀も海外での利ザヤ改善など言われ活況高。日本製鉄<5401>(東証プライム)も13時頃にかけて一段と強含んだ。日経平均は13時頃まで数十円安の位置でもみ合ったが、以後は次第安となり、終盤に342円95銭安(3万3232円19銭)まで下げた。大引けは日経平均が前日比反落となった一方、TOPIXは小戻して2日続伸となった。

 後場は、自動車株が一進一退の中でスズキ<7269>(東証プライム)が一段と強含み、万博で運行する空飛ぶクルマを開発するスカイドライブとの提携など好感。ファーマフーズ<2929>(東証プライム)は第3四半期の大幅増益を受けて業績拡大期待が強まり一段高。テスホールディングス<5074>(東証プライム)も業績予想の大幅増額など好感され活況高。小僧寿し<9973>(東証スタンダード)は新株予約権の大量行使と行使完了が好感され活況高。歯愛メディカル<3540>(東証スタンダード)は6月から開始した新しい虫歯治療「象牙質の再生技術」に期待再燃とされ急出直り。テックファームホールディングス<3625>(東証グロース)は現実世界と仮想世界を融合するXR(クロスリアリティ)技術に注目集まり大引けまで終日買い気配のままストップ高。

 22日は2銘柄が新規上場となり、リアルゲイト<5532>(東証グロース)は13時40分過ぎに3810円(公開価格1790円の2.1倍)で初値をつけ、3825円まで上げて大引けは3110円。アイデミー<5577>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは2415円(公開価格1050円の2.3倍)で買い気配だった。

 東証プライム市場の出来高概算は14億5273万株(前引けは7億3126万株)、売買代金は4兆941億円(同2兆364億円)。プライム上場1833銘柄のうち、値上がり銘柄数は800(前引けは1130)銘柄、値下がり銘柄数は970(同627)銘柄。

 東証33業種別指数は19業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、その他金融、銀行、卸売り、保険、電力ガス、鉱業、建設、その他製品、パルプ紙、証券商品先物、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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