【株式市場】日経平均は564円高、終値で約2週間ぶりに1990年以来の高値を更新

◆日経平均は3万3753円33銭(564円29銭高)、TOPIXは2320.81ポイント(32.21ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は14億1192万株

 7月3日(月)後場の東京株式市場は、前場上げた自動車株や鉄鋼株が高値圏もみ合いに転じた一方、アドバンテスト<6857>(東証プライム)は一段高などと半導体関連株に一段高の銘柄が見られ、パナソニックHD<6752>(東証プライム)やダイキン<6367>(東証プライム)なども一段高。NY株高に映し出された米国景気の回復期待に加え、日銀短観の7四半期ぶり改善を受け国内景気の持ち直しにも期待が強い。日経平均は一段ジリ高歩調となり、14時にかけて573円77銭高(3万3762円81銭)まで上げ、取引時間中のバブル相場崩壊後の高値(1990年3月以来の高値)3万3762円81銭(2023年6月19日)に迫り、大引けでは同日のバブル相場崩壊後の高値を約2週間ぶりに更新した。

 後場は、ミクニ<7247>(東証プライム)が一段と上げ、引き続き燃料系製品からEV(電気自動車)用製品への大転換に期待する買いが根強い様子。ピックルスホールディングス<2935>(東証プライム)は第1四半期決算が好調で前場約1か月ぶりに高値を更新したまま上げ幅を保って推移。プライム・ストラテジー<5250>(東証スタンダード)は引き続き同社システムの次世代高速通信への適合が好感され6日続伸し上場来の高値を更新。ソーシャルワイヤー<3929>(東証グロース)は企業の採用ミスマッチを減らす新サービスへの期待など根強く再び一段高となりストップ高。上場5日目のクオリプス<4894>(東証グロース)はもみ合いを抜け出して一段高のストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は14億1192万株(前引けは7億5050万株)、売買代金は3兆4046億円(同1兆8119億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1499(前引けは1562)銘柄、値下がり銘柄数は292(同222)銘柄。

 東証33業種別指数は全33業種(前引けも全33業種)が値上がりし、値上がり率上位は、機械、電気機器、海運、化学、石油石炭、卸売り、繊維製品、証券商品先物、電力ガス、精密機器、倉庫運輸、金属製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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