JSP、韓国のグループ会社の新工場が稼働、火災により代替生産を行っていたが完全に復旧

■今期の連結業績はV字回復を見込み第1四半期の決算発表は7月30日前後

 JSP<7942>(東証プライム)は7月18日、韓国のグループ会社KOSPA株式会社の新工場稼働を発表した。

 JSPは自動車用の緩衝材や軽量化素材、情報家電用の緩衝材などの開発生産を行う。韓国KOSPA社は、火災により陰城工場(大韓民国忠清北道陰城郡)の主要建屋及び生産設備がほぼ全焼し、その後は暫定的に金泉工場(慶尚北道金泉市)で代替生産を行うことで対応してきたが、この度、新たに陰城近隣の鎮川地区で建築した新工場が稼働することになった。製品品目は発泡ポリプロピレンビーズ・発泡ポリエチレンビーズ及び成型品としている。

 2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比15.4%増加した一方、資源・エネルギー価格の高騰、ユーティリティコストや人件費などの上昇により、営業利益は同35.6%減となるなど各利益とも減益だった。ただ、今期・24年3月期は、「ピーブロック」などの自動車部品・家電緩衝材・グラウンド基礎材がコロナ禍からの回復から増加の見込みで、「スチロダイア」などの発泡性ポリスチレン・ハイブリッド成形品は価格改定により売上高が増加し、利幅は改善される見込みとし、連結業績予想は4月28日の前期決算発表の時点で売上高を2.5%増、営業利益を62.4%増、親会社株主に帰属する当期純利益は34.3%増と急回復を見込んでいる。第1四半期の決算短信発表は例年7月30日前後で、前回は7月29日だった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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