九州銘柄は半導体関連で大化けのチャンス!認知度の低さを逆手に取る投資機会

■岸田内閣の戦略に乗る銘柄は?

 九州地区は、半導体工場の集積地として注目されている。2021年11月に台湾のTSMCが熊本県に進出すると発表して以来、半導体関連産業の企業立地が相次いでおり、今後3年間で1兆5000億円の設備投資額が見込まれる。岸田内閣も、国内半導体拠点の整備に2兆円の予算措置を講じる「半導体・デジタル産業戦略」を推進し、官民ファンドもJSR<4185>(東証プライム)やSUMCO<3436>(東証プライム)などの半導体関連企業に大規模な資金支援を行っている。

■地銀株からホテル株まで業績アップの期待

 このような追い風政策と経済波及効果が見込まれる中、九州銘柄には地銀株、関連製造業、消費関連、住宅株、サービス業など幅広い業種で業績の押し上げ要因になる可能性がある。特に、九州を地盤に郊外型ビジネスホテルを展開するアメイズ<6076>(福証)は、半導体工場の新設による宿泊需要の増加を上方修正コメントに盛り込み、年初来高値追いとなった。同社は、福証単独上場の地方区銘柄だが、全国区銘柄としての認知度を高めるかもしれない。

■九州銘柄のハイテク・バリュー株に注目

 九州銘柄は、認知度の低さから超割安水準に放置されているケースが多く、半導体関連の割安株としてハイテク・バリュー株のポジションとなる。このハイテク・バリュー株は、日米両市場で金融施策次第でハイテク株とバリュー株とのどちらを選好するかで気迷いがみられる7月後半相場では存在感を強める可能性もある。投資家は、「シリコンアイランドの復活」と騒がれる九州銘柄に注目すべきだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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