【株式市場】日経平均は437円安、日銀に金利上昇余地拡大論があると伝わり一時548円安

◆日経平均は3万2453円97銭(437円19銭安)、TOPIXは2271.56ポイント(23.58ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億7948万株

 7月28日(金)前場の東京株式市場は、日銀内に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用を柔軟化する案があるとの一部報道を受け、金利上昇の可能性が意識され、日経平均は急反落の446円安で始まった。為替も円高。東証の33業種別指数で値上がりした業種は銀行・海運・保険の3業種にとどまった。みずほFG<8411>(東証プライム)や第一生命HD<8750>(東証プライム)、円高が追い風になるニトリHD<9843>(東証プライム)、商船三井<9104>(東証プライム)などが高く、ディフェンシブ銘柄への資金退避で食品株も総じてしっかり。日経平均は午前9時40分頃に548円98銭安(3万2342円18銭)まで下押したが、その後は持ち直し傾向となった。

 ブルドックソース<2804>(東証プライム)が急伸し、第1四半期決算の大幅増益と業績予想の増額、ディフェンシブ銘柄への資金退避を受け活況高。アマノ<6436>(東証プライム)も第1四半期決算の大幅増益など好感されて急伸。同じく石井食品<2894>(東証スタンダード)は一時ストップ高。ログリー<6579>(東証グロース)は資本業務提携が好感され急伸しストップ高。

 2銘柄が新規上場となり、クオルテック<9165>(東証グロース)は、2336円(公開価格は2540円)で初値をつけ、その後公開価格を上回る2560円まで上げ、前引けは2385円。GENDA<9166>(東証グロース)は、1637円(公開価格は1770円)で初値をつけ、その後次第に上値を追って午前11時にかけては2037円(公開価格の14%高)まで上げ、前引けは1998円。

 東証プライム市場の出来高概算は7億7948万株、売買代金は1兆8681億円。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は319銘柄、値下がり銘柄数は1457銘柄。

 東証33業種別指数は3業種が値上がりし、銀行、海運、保険、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る