花王は製品廃棄物削減をめざし滞留在庫をアウトレット価格で販売、資源循環型社会に貢献

■製品廃棄物削減率95%を目指す

 花王<4452>(東証プライム)は、2023年8月7日から、自社工場や物流拠点で出荷されることなく、やむを得ず廃棄していた日用品・一部の化粧品の滞留在庫を、双方向のデジタルプラットフォーム「My Kao」内の自社ECサイト「My Kao Mall」でアウトレット販売すると発表。これにより、自社の製品廃棄物削減をさらに推進し、資源循環型社会の実現に貢献していくとしている。

 花王では、限られた資源をもっとも効果的に使用し、モノづくりを行い、一人ひとりにもっとも合う商品を、必要な量だけ生産し届けるしくみの構築を進めており、その一環として、需要予測の導入や商品切替方法の見直しなどにより、製品廃棄を削減する取り組みを推進している。しかし、改良やパッケージ変更のために発生した旧品や、安定供給のための製品在庫が、工場や物流拠点に滞留在庫として残ってしまうという実態があった。それに対し、従来から社員販売などで、製品廃棄物削減に向けた取り組みを進めていたが、それでもやむを得ず、製品の廃棄が必要な状況だった。そこで、同取り組みにご理解いただける方に向けて、2023年8月7日から、このような滞留在庫を「My Kao Mall OUTLET」にて、アウトレット価格で販売する。

 花王グループは、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を推進している。今回の取り組みは、「Kirei Lifestyle Plan」の重点取り組みテーマのひとつ「ごみゼロ」に貢献するものである。2030年までに、製品廃棄物・販促物廃棄物(未使用)の削減率を2020年比で95%削減することをめざしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る