【株式市場】日経平均は172円安、後場一段軟調で4日ぶり反落だが四半期好決算株など高い

◆日経平均は3万2204円33銭(172円96銭安)、TOPIXは2282.57ポイント(9.16ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億9355万株

 8月9日(火)後場の東京株式市場は、住友林業<1911>(東証プライム)が8日発表の四半期決算を受けて一段ジリ高となり、鹿島<1812>(東証プライム)は昼12時発表の四半期決算が好感されて一段高で始まるなど、引き続き好業績株の選別買いが旺盛。前週末発表の三菱重<7011>(東証プライム)、2日前に発表のレーザーテック<6920>(東証プライム)も一段ジリ高となった。行楽関連株も堅調で、前場上げた日本航空<9201>(東証プライム)などの空運、鉄道株もしっかり。日経平均は一段軟調に始まり13時過ぎに前場の安値を下回り201円65銭安(3万2175円64銭)まで下げたが、大引けは幾分持ち直し4日ぶりの反落となった。

 後場は、大阪ソーダ<4046>(東証プライム)が前場ストップ高まで上げたまま大引けまで買い気配を続け、第1四半期決算の進ちょく率や糖尿病薬精製材料の設備増設など材料視。森永乳業<2264>(東証プライム)は14時の四半期決算発表を機に一段高。木村工機<6231>(東証スタンダード)は8日発表の四半期決算などを受けて朝から買い気配のまま14時半を過ぎてストップ高で売買成立。同じくサンクゼール<2937>(東証グロース)は朝9時半前にストップ高で値が付いたまま大引けまで買い気配。カルナバイオサイエンス<4572>(東証グロース)は会社説明会資料の開示を受けて注目再燃し一段高。

 9日新規上場となったJRC<6224>(東証グロース)は、取引開始後まもなく1022円(公開価格は1110円)で初値をつけ、高値は前場の1056円。後場は売買交錯のまま大引けは980円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は15億9355万株(前引けは8億612万株)、売買代金は3兆8472億円(同2兆304億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は763(前引けは667)銘柄、値下がり銘柄数は1004(同1098)銘柄。

 東証33業種別指数は12業種(前引けは11業種)が値上がりし、値上がり率上位は、空運、その他製品、医薬品、鉄鋼、陸運、建設、化学、卸売り、不動産、小売り、電力ガス、となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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