IDDK、高砂電気工業、ユーグレナは共同で宇宙空間向けの超小型細胞培養モジュールを開発

■低コストで宇宙環境利用・回収プラットフォームに搭載

 IDDK、高砂電気工業、ユーグレナ<2931>(東証プライム)が共同で宇宙空間向けの超小型細胞培養モジュールを開発したと発表。このモジュールは、2025年にElevationSpaceが展開する宇宙環境利用・回収プラットフォームELS-Rに搭載し、微細藻類ユーグレナの培養実験に使用する予定である。

 モジュールは、衛星とのインターフェースに関わる点でElevationSpaceから知見の提供・構造設計支援を得ながらユーグレナ社が設計と制作を行った。IDDKのレンズレス顕微観察装置「MID」と高砂電気工業の超小型バルブ、タンクユニットを搭載することで、総重量200g以下という厳しい制約をクリアし、かつ細胞培養の高度な制御を実現している。

 これまで数千万円規模のコストがかかっていた宇宙空間での細胞実験が数百万円で行えるようになり、さらに、今まで難しいとされていた衛星に搭載可能な遠隔・自動生物実験装置の実現およびその開発期間の短縮化が可能になった。また、今回開発したモジュールは、医療分野など多岐にわたる研究分野での活用も期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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