旭化成と国立がん研究センター、がん治療を目的としたCAR-T細胞療法の開発で共同研究契約

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■従来の免疫療法で効果の得られない固形がんなどに対する療法の早期実用化を目指す

 旭化成<3407>(東証プライム)は9月20日の正午前、国立がん研究センターと連名で「がん治療を目的としたCAR-T細胞療法の開発に関する共同研究契約の締結」を発表した。

 キメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞(CAR-T細胞)療法の開発に関する共同研究契約を締結した。本共同研究において、国立がん研究センター研究所の腫瘍免疫研究分野のグループにて培われたベクター、細胞療法用製剤製造技術、免疫解析技術と、旭化成グループのもつバイオ医薬、再生医療等製品の製造技術を融合し、血液がんのなかでも予後不良のT細胞腫瘍や従来の免疫療法で効果の得られない固形がんに対するCAR-T細胞療法の早期実用化を目指す。

 国立がん研究センター研究所は、血液がん、固形がんに対する主に3つのCAR-T細胞療法パイプラインを有しており、一部では治験の準備を進めている。本共同研究においては、これまで培われたベクター、細胞製造、免疫解析の技術を旭化成へ移管し、シーズの共同研究開発とCAR-T細胞療法の製造販売承認に必要なGMP/GCTPに準拠した細胞製造、供給、品質管理法を確立することで、市販後の医薬品開発製造受託機関(CDMO)での製造へとつなげる。また、中長期的には、本共同研究の取り組みを発展させてアジアを中心とした世界の再生医療等製品の製造供給と研究開発のハブとしての役割を果たしていくことを目指す。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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