FDKはニッケル水素電池生産工場での累計生産数50億個達成、2029年には累計生産数60億個を目指す

 FDK<6955>(東証スタンダード)は28日、2023年9月に、ニッケル水素電池を生産する高崎工場(群馬県高崎市)での累計生産数50億個を達成したと発表。

 ニッケル水素電池は、「幅広い温度範囲で使用できる(※1)」、「充電して繰り返し使用でき環境にやさしい」、「リサイクル性が高い(※2)」、「発火の危険性が低い(※3)」といった特長を有しており、セキュリティ・車載・医療・家電など様々な用途に使用されている。同社が生産・販売する民生用(※4)ニッケル水素電池のグローバルでのシェアはNo.1(※5)である。

 高崎工場は、ニッケル水素電池の生産を1991年10月に開始(※6)し、本年9月で32周年を迎えた。生産開始以来、高崎工場はニッケル水素電池の性能、品質向上に加えて、2010年には太陽光で発電した電力を電池の初期充電や工場内での使用といった環境活動の取り組みをグループ内で先駆けて開始したほか、環境温度・耐用年数の条件で実現が難しかった車載通信機用バックアップ用途での採用に向けて挑戦し参入を果たし、また、太陽光で充電したニッケル水素電池を機材の電源として使用するエコな音楽ライブ「太陽とツナガル電池の音コンサート」の協賛など、様々な取り組みも続けている。

 これらの取り組みやニッケル水素電池の特長、性能、高品質などを評価され、順調に生産数を伸ばし2011年に30億個、そしてこのたび累計生産数50億個を達成することができた。

 同社のニッケル水素電池は、様々な用途において安心・安全に使用できるよう国内生産にこだわり、精密さや丁寧さを誇る日本のものづくりによって高品質を実現している。また、SDGsの観点からも、リサイクル性が高い充電式の電池として、世界的にも注目が高まっている。2029年までに次の目標である累計生産数60億個を目指していくとしている。

※1:-40℃~+85℃(高耐久車載用途)
※2:使用済みニッケル水素電池はニッケルやコバルトなどを分離精製し、再利用されるため
※3:電解液が水溶性であるため
※4:電子機器や装置用途を想定したもの
※5:ニッケル水素電池(小型)2020年実績。富士経済発行「2022 電池関連市場実態総調査<上巻・電池セル市場編>」より
※6:FDK株式会社としては、2009年度より生産開始
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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