【株式市場】日経平均が直近の安値を更新し材料株を一本釣り

株式市場 日経平均株価

◆日経平均の終値は1万7427円08銭(433円39銭安)、TOPIXは1416.71ポイント(28.94ポイント安)、出来高概算(東証1部)は後場増勢になり22億3477万株

チャート12 8日後場の東京株式市場は、後場寄り後にトヨタ自動車<7203>(東1)がストンと下げて軟調転換するなど、株価指数連動型の大口売りが後場寄り後や14時過ぎなどに何度か入った様子になった。日経平均も一段軟調な水準で上値が重いまま、14時過ぎからは一段安となって444円86銭安(1万7415円61銭)まで下げ、8月中旬以降の下げ相場では昨日に続いて安値を更新した。前引けは小高かった東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も軟調に転じた。

 新日鐵住金<5401>(東1)は後場も堅調だったが、ファナック<6954>(東1)は後場一段ジリ安基調となり、朝発表のGDP改定値や中国の経済成長率の鈍化などを気にする様子がありあり。材料株を一本釣りするような相場になり、パイオニア<6773>(東1)は自動運転システムなどでの欧州企業との提携が好感されて堅調さを保ち、フライトホールディングス<3753>(東2)は好業績のマイナンバー関連株とされて続伸し、インフォマート<2492>(東マ)は昨日の電子請求書プラットフォームの機能拡充発表などが言われて大きく反発。上場5日目のベステラ<1433>(東マ)はまだ下げた日がなく連日高値。テラ<2191>(JQS)は昨日の樹状細胞ワクチン療法に関する発表などが好感されてストップ高。

 東証1部の出来高概算は後場増勢になり22億3477万株(前引けは9億7262万株)、売買代金は2兆2741億円(同9289億円)。1部上場1897柄のうち、値上がり銘柄数は246(同851)銘柄、値下がり銘柄数は1582(同929)銘柄。

 また、東証33業種別指数は4業種(前引けは13業種)が値上がりし、値上がりした業種は、鉄鋼、パルプ・紙、非鉄金属、石油・石炭、だった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る