日本高純度化学は一段と出直る、業績予想を下げたが配当予想を増額修正

銘柄フラッシュ

■「当面の業績に大きく左右されない一定レベルの株主還元」を好感

 日本高純度化学<4973>(東証プライム)は10月25日、一段と出直って始まり、2565円(100円高)で始値をつけて約3週間ぶりに2550円を回復している。24日の15時に今期・2024年3月期の業績予想の下方修正と配当予想の増額修正を発表し、増配の方が好感される形になっている。

 今期・24年3月期の配当は、「プライム市場上場会社として当面の業績に大きく左右されない一定レベルの株主還元について積極的に取り組む趣旨から、5%を下限とする自己資本配当率(DOE)を新たに導入することを決定」(発表リリース)し、1株につき60円(4月に開示した従来予想比20円増)の予定とした。前期比でも20円の増配になる。9月中間配当は40円を実施済み。このため、年間では100円の予定(前期比20円の増配)になる。

 第2四半期決算(2023年4~9月・累計)は、売上高が前年同期比33.3%減の60億42百万円、営業利益は同63.5%減の1億53百万円だった。3月通期の予想については、民生品及びサーバー/データセンター向けの需要回復が想定よりも緩やかなことなどを要因に売上高、各利益を下方修正した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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