ソフトクリエイトホールディングスは24年3月期業績および配当予想を上方修正、通期は再上振れの可能性

(決算速報)
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)は10月24日の取引開始前に24年3月期第2四半期累計・通期連結業績および配当予想の上方修正を発表した。期初予想に対して増益幅が拡大する見込みとなった。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収する。そして配当性向目標を40%に引き上げて配当予想も大幅増配予想とした。なお通期予想と第2四半期累計予想の上方修正幅で単純計算すると、下期の利益予想を下方修正した形となるが保守的だろう。期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想は再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪の影響を受け、下期の下振れを嫌気する場面があったが、終値ベースでは概ね上方修正を好感する形となった。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。なお11月1日に24年3月期第2四半期決算発表を予定している。

■24年3月期業績・配当予想を上方修正、通期は再上振れの可能性

 24年3月期の連結業績予想は10月25日付で上方修正して、売上高が23年3月期比14.2%増の277億02百万円、営業利益が17.5%増の50億79百万円、経常利益が18.1%増の53億円、親会社株主帰属当期純利益が13.2%増の31億円とした。配当予想も10月25日付で18円上方修正(第2四半期末9円上方修正、期末9円上方修正)して、23年3月期比23円増配の48円(第2四半期末24円、期末24円)とした。4期連続の増配で予想配当性向は38.9%となる。配当性向目標を従来の30%から40%に引き上げて、配当予想も大幅増配予想とした。

 修正後の通期予想は、期初予想に対して売上高を7億02百万円、営業利益を2億29百万円、経常利益を3億円、親会社株主帰属当期純利益を1億50百万円、それぞれ上方修正した。期初予想に対して増益幅が拡大する見込みとした。ECソリューション事業、ITソリューション事業とも順調に拡大し、コスト増加を吸収する。

 なお第2四半期累計については売上高が前年同期比19.9%増の138億52百万円、営業利益が33.2%増の26億91百万円、経常利益が33.4%増の28億52百万円、親会社株主帰属四半期純利益が31.3%増の16億54百万円とした。期初予想に対して売上高が7億02百万円、営業利益が5億11百万円、経常利益が5億82百万円、親会社株主帰属四半期純利益が3億15百万円、それぞれ上回った。

 なお通期予想と第2四半期累計予想の上方修正幅で単純計算すると、下期の利益予想を下方修正した形となるが保守的だろう。期末に向けてクラウドサービスの収益が積み上がる構造を勘案すれば、通期会社予想は再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお、通期予想と第2四半期累計予想の上方修正幅で単純計算すると、下期の利益予想を下方修正した形となるが、

■株価は上値試す

 株価(23年4月1日付で株式2分割)は地合い悪の影響を受け、下期の下振れを嫌気する場面があったが、終値ベースでは概ね上方修正を好感する形となった。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。10月24日の終値は1720円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS123円52銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の48円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS600円51銭で算出)は約2.9倍、そして時価総額は約474億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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