【株式評論家の視点】PCIホールディングスは新規上場1カ月経過、今9月期大幅増益、期末一括70円配当

株式評論家の視点

PCIホールディングス<3918>(東マ)は8月4日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社グループの事業は、同社グループのIT技術者を核としたソフトウェア開発を主とする「テクニカルソリューション」、クラウド環境等を活用してお客様企業の事業拡大支援及び業務効率化等を推進する「ビジネスソリューション」、テクニカルソリューション・ビジネスソリューションで得た知見・実績を基盤とし、それらの融合による「IoT/IoEソリューション」を展開している。

同社グループが属する情報サービス産業においては、企業収益の改善等を背景に企業のIT投資が活発化し、IT需要が総じて堅調に推移している。これに伴うIT技術者不足の常態化に対応し、同社グループは、拡大する需要を取り込むため、ビジネスパートナー企業の活用強化、積極的な新卒採用及び教育・研修による品質・生産性の向上に尽力しているほか、更なる事業規模の拡大及び市場競争力の強化を企図しながら、得意としている組込み系ソフトウェア分野の拡大と、IoT/IoEソリューション分野の進展に向けた事業展開に注力している。

 今2015年9月期・第3四半期業績実績は、売上高58億8500万円、営業利益4億4600万円、経常利益4億5400万円、純利益2億6900万円に着地。

通期業績予想は、売上高75億円(前期比8.6%増)、営業利益5億円(同2.8倍)、経常利益5億円(同14.6%増)、純利益2億8000万円(同37.7%減)と連続最高益更新を見込んでいる。年間配当は期末一括70円を予定している。

企業のIT投資の活発化を背景に、自動車関連向けカーナビ開発やチップセット開発案件、金融機関向け開発案件とデジタルカメラ関連の案件等が増加しており、第3四半期営業利益は年計画に対する進捗率が89.2%と順調に推移しており、通期業績予想の上ブレが十分視野に入る。

株価は、8月5日に公開価格2530円の約2.7倍の6820円で初値を付けた後、同月19日に上場来高値1万2330円と上昇。9月7日に上場来安値5910円と5割調整。その後、モミ合っている。移動平均乖離率をはじめ、スローストキャスティック、RSI、RCIといった逆張りのテクニカル指標で買いシグナルが点灯しており、リバウンド狙いで押し目買い妙味が膨らもう。(アナリスト&株式評論家・信濃川)

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