安川電機が自律性を持つ次世代ロボットを発売、ロボット自身が状況を把握し自ら判断・計画し作業を完結

■自社開発した最適モータを採用し、デジタルツインを実現

 安川電機<6506>(東証プライム)は29日、「新たな産業自動化革命の実現」に向けたソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」の一環として、産業用ロボットの業界で初めて(同社調べ・大手ロボットメーカー対象)自律性を持った次世代ロボット「MOTOMAN NEXT シリーズ」を発売したと発表。このロボットは、周囲状況の認識・判断処理、動作計画・実行、作業状況のチェックなどをロボット自身が行うことで、不確定なモノの状態・形状・大きさのバラツキや作業順序の変更などに対応できる。また、自社開発した最適モータを採用し、コントローラが指令した位置と実際の位置の差を最小化することでデジタルツインを実現した。

■開発環境をオープン化し、顧客やパートナーとの協創を促進する

 同社は、このロボットの開発環境をオープン化し顧客やパートナーが持つ独自の知見・技術を活かして、ロボットアプリケーションを構築できるオープンプラットフォームを提供する。これにより、顧客やパートナーとの協創により自動化を加速し、FA分野を始め、食品・物流・農業といった産業における労働力不足などの社会的課題の解決につなげるとしている。

 同社は、可搬質量4kg、7kg、10kg、20kg、35kgの5機種のラインアップで、2023年12月から順次発売する。販売価格はオープン価格。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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