【株式市場】日経平均は87円安となり3日続落、後場は値上がり銘柄数の減少など気にされ様子見に

◆日経平均は3万3321円22銭(87円17銭安)、TOPIXは2364.50ポイント(12.24ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億6815万株

 11月29日(水)後場の東京株式市場は、トヨタ<7203>(東証プライム)が一段と強含んだもののデンソーの株式売却という買い材料があり、他の自動車大手は軟調相場を継続。紙パ、鉄鋼、大手商社、空運、海運株はジリ安基調を継続。一方でレーザーテック<6920>(東証プライム)は一段ジリ高など半導体関連株の中に上値を追う銘柄がみられ、リクルートHD<6098>(東証プライム)は海外の投資ファンドの注目で前場の上げ幅を保って推移。日経平均は後場寄り後に一段と上げて107円84銭高(3万3516円23銭)をつけたが、値上がり銘柄数が前場より減っているとの声があるなどで次第に値を消し、大引けは大引けも軟調なまま3日続落となった。

 後場は、日東紡績<3110>(東証プライム)が一段と上げ、低誘電ガラスが生成AIサーバー向けに好調とされ高値を更新。スマートバリュー<9417>(東証スタンダード)は提携するさくらインターネット<3778>(東証プライム)の2日連続ストップ高を受け急伸しストップ高。Orchestra Holdings<6533>(東証プライム)は一段と出直りを強め特許取得で急伸した後の調整が一巡とされ再び買い活発化の様子。霞ヶ関キャピタル<3498>(東証グロース)は子会社によるヘルスケア企業の株式取得が材料視され一段高。BBタワー<3776>(東証スタンダード)は持分会社の株式一部譲渡など好感され一段高。地盤ネットホールディングス<6072>(東証グロース)は信用取引規制が発動されたが最初の規制は買いとされ引き続き京都市へのシステム採用など材料視され3日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は13億6815万株(前引けは6億9121万株)、売買代金は3兆5441億円(同1兆8436億円)。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は565(前引けは616)銘柄、値下がり銘柄数は1049(同994)銘柄。

 東証33業種別指数は4業種(前引けは8業種)の値上がりにとどまり、値上がりした業種は、輸送用機器、電力ガス、サービス、情報通信、だった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る