【株式市場】日経平均は385円高、後場はややダレるが新NISAの買い厚いとされバブル後相場の高値を更新

◆日経平均は3万3763円18銭(385円76銭高)、TOPIXは2413.09ポイント(19.55ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は16億6160万株

 1月9日(火)後場の東京株式市場は、為替が前場に比べて円高気味になったことなどで前場堅調だったホンダ<7267>(東証プライム)が軟化し、キヤノン<7751>(東証プライム)やレーザーテック<6920>(東証プライム)は下げ幅を広げたが、NYダウは夜間取引でも堅調とされ、東京エレク<8035>(東証プライム)やソニーG<6758>(東証プライム)は上げ幅を保って推移、任天堂<7974>(東証プライム)は一段ジリ高となった。日経平均は前引けより60円ほど低い422円高で始まり、13時過ぎに前場の安値より低い222円29銭高(3万3600円32銭)までダレ模様になったが、全体の押し目には新NISAを意識した買いが入るようで大引けにかけては大きく持ち直し、終値で約6か月ぶりにバブル相場後の高値を更新した。

 リケンTPR<6209>(東証プライム)が十数%高のまま上げ幅を保ち旧・村上ファンド系とされるファンドの保有割合拡大など材料視。ファーマフーズ<2929>(東証プライム)は自社株買いに加え葉酸たまごのカンボジア向け事業への期待なども言われ一段ジリ高。阿波製紙<3896>(東証スタンダード)は能登地震の復興関連とされ避難所用の段ボールベッドの材料を手がけるのではと前場ストップ高に達したまま大引けまで買い気配。イメージワン<2667>(東証スタンダード)は地理測定機器や測定データソリューションなどが注目され一段と出直り拡大。イーディーピー<7794>(東証グロース)はダイヤモンド応用新事業への期待などで昨年末に急伸した相場が年初に反落したものの移動平均のあたりで下げ止まったとされて買い直されたようで急反発。ニューラルポケット<4056>(東証グロース)は共同通信社との提携など材料視され大幅に出直った。

 東証プライム市場の出来高概算は16億6160万株(前引けは8億5773万株)、売買代金は4兆1349億円(同2兆1532億円)。プライム上場1657銘柄のうち、値上がり銘柄数は1315(前引けは1318)銘柄、値下がり銘柄数は311(前引けも311)銘柄。

 東証33業種別指数は25業種(前引けは27業種)が値上がりし、値上がり率上位は、その他製品、機械、精密機器、金属製品、情報通信、電気機器、小売り、ガラス土石、水産農林、サービス、食料品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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