【季節の一枚】初秋の熱海海岸

熱海の砂浜は真夏のような照り返しだったが、さすがに水に戯れる人影もない。中国人観光客とみられるグループが、「貫一」が、「お宮」を足蹴りにする場面の像を解説文を読みながら不思議そうに見上げている。「中国の女性はお金のない人は相手にしないのは当たり前よ」とでも言いたそうな顔をしているようでもあった。

結婚の約束をした貧乏学生の貫一を裏切って富豪のもとへ嫁ぐという小説・金色夜叉。好きだというだけでは生活できないのは昔より今のほうがもっと厳しいかもしれない。ただ、裏切られた貫一が金貸しになって見返すというあたりは、さすが明治時代の男というところだろう。

駅前は観光客でいっぱい。名物の金目鯛を食したいと思ったが、どこの和食店も長い列。結局、ソバにして、一枚1200円の一夜干しの金目鯛を買った。熱海に来たら寄ることにしている喫茶店でのアイスコーヒーは暑さもあって殊のほか旨かった。今度はブラリ散歩でなく温泉に入りに来ることにしよう。

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