【話題株】ホクリヨウが20年ぶりの鶏卵市況など好感し活況高

話題株

■業績見通しを増額し来年は北海道新幹線の開業テーマ株人気も

養鶏と鶏卵の大手ホクリヨウ<1384>(東2・売買単位100株)は鶏卵市況が追い風になっている上、2016年3月に開業する北海道新幹線に関する「物色テーマ株」としても人気化する可能性があり、中期的視野で注目余地がありそうだ。シルバーウィーク入り前日の18日には出来高が急増し、一時11%高の845円(84円高)まで上げて戻り高値を更新した。

鶏卵市況については、9月12日付の日本経済新聞朝刊が「卵の卸値が大幅に上昇し、1カ月間で2割上がった」「円安で飼料価格が高止まり」「1年前と比べ9%高い。9月としては1995年以来の20年ぶりの高値水準」などと報道。

続いてキユーピー<2809>(東1)が16日付で、鶏卵価格の上昇にともない2015年12月1日出荷分から業務用タマゴ加工品の価格を2~7%引き上げる価格改定を行うと発表した。

ホクリヨウは、これを追うように17日の取引終了後、2015年8月期の連結業績見通しを全体に増額発表し、営業利益は従来予想の8.72億円(前期比2.5倍)を20%近く増額して10.43億円の見込み(同2.9倍)になるとした。売上高は従来予想を1.3%増額して155.91億円の見込み(同17.8%増)に引き上げ、純利益は同じく17.6%増額して6.24億円の見込み(同11.6倍)に引き上げ、1株利益は83.77円に見直した。

8月決算の発表は10月14日の予定で、ホームページには19日に機関投資家・アナリスト向けに決算説明会を行う予定とある。増額修正後の予想1株利益からはPER9倍台になり、類似銘柄とされる秋川牧園<1380>(JQS)の同50倍台との比較では大きく割安だ。

決算発表や説明会に向けて期待相場が盛り上がる可能性は十分にあるといえそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る