セイコーエプソンは減収減益だが大きく出直る、第3四半期3か月間の利益急増、繊維再生新事業の報道も好感

■通期の業績予想を下方修正したが、すでに「利益下ぶれ」予想済み

 セイコーエプソン<6724>(東証プライム)は2月5日、大きく出直って始まり、午前9時40分にかけては8%高の2321.0円(162.0円高)まで上げ、約3か月半ぶりに2300円台を回復している。前取引日・2日の15時に発表した第3四半期決算(2023年4~12月・累計、IFRS)は減収減益で、通期予想も下方修正したが、すでに「営業利益下ぶれ」(会社四季報・東洋経済新報社、12月18日発売)などと想定済み。直近3か月間の営業利益などが大幅増益となり注目されている。また、「2025年にも衣料品から繊維を再生する事業を始め」「再生効率5倍、欧州規制に対応」(日本経済新聞2月4日付朝刊)と伝えられたことも好感されている。

 4~12月・累計の連結営業利益は前年同期比37.4%減の516.97億円となり、3月通期の予想は従来予想を15.0%引き下げて680億円の見込みに見直した。ただ、4~9月の営業利益は約279億円だったため、第3四半期3カ月間(9~12月)の営業利益は238億円となり、ほぼ上半期の利益を3か月間で収めた形になった。回復への期待が強いようだ。第4四半期の為替レートは1米ドル145.00円、1ユーロ159.00円とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る