東京エネシスが急伸、第3四半期の営業利益82%増に加え自社株買いと消却も好感

■22年秋に運転を開始した自前のバイオマス発電所も本格貢献

 東京エネシス<1945>(東証プライム)は2月5日、一段高となり、取引開始後に19%高の1250円(200円高)まで上げ、午前10時30分を過ぎても1200円前後で推移し、2018年8月以来の1200円台に進んでいる。前取引日・2日に発表した第3四半期連結決算(2023年4~12月・累計)の営業利益が前年同期比82.4%も増加し、自己株式の取得(自社株買い)と消却も発表、好感されている。

 4~12月・累計の連結決算は売上高が前年同期比11.3%増加し、営業利益は同82.4%増の29.12億円だった。バイオマス発電所の建設工事、水力発電所のリニューアル工事、福島第一原子力発電所の廃止措置関連業務の進捗に加え、22年10月に営業運転を開始した自前のバイオマス発電所の売電収入も貢献し、工事進行基準への移行などにより原価率が改善した。3月通期の予想連結営業利益は35億円(前期比1.2%増)とするなど、予想は全体に据え置いた。

 また、80万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.3%)を上限に、2月5日午前8時45分の東証自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を通じて自社株買いを行い、これにより取得した自己株式の全数および150万株を24年2月20日(予定)付で消却するとした。大幅な株式価値の向上になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ポケモンセンターヨコハマに続く2店舗目、地域活性化にも期待  丸井グループ<8252>(東証プラ…
  2. ■ベンチマークで高評価、企業向けLLMの新たな選択肢  リコー<7752>(東証プライム)は4月3…
  3. ■第1弾の渡航レポート公開、夢への挑戦を可視化  日本航空(JAL)<9201>(東証プライム)は…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■木徳神糧と三菱食品、逆行高の先駆けとなる動き  食料品の消費税減税関連株に新たな動きが見られる。…
  2. ■トランプ大統領「米国株は絶好の買い時」英国との関税合意後に発言  米国のトランプ大統領が、またま…
  3. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  4. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  5. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  6. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る