【株式市場】サウジの資金引き上げ観測など言われ朝方は283円安

株式市場 日経平均株価

◆日経平均の前引けは1万7677円12銭(203円39銭安)、TOPIXは1444.04ポイント(9.77ポイント安)、出来高概算(東証1部)は9億3958万株

チャート10 28日前場の東京株式市場は、NY株の前週末113ドル高などを受けて堅調に始まり、売買開始直後の日経平均は配当落ち分の約110円安を完全に埋めて5円98銭高(1万7886円49銭)まで上げる場面があった。が、サウジアラビアが国際的な投資資金を引き上げているといった一部報道が伝わり急速に軟化し、日経平均は9時20分にかけて一時283円36銭安(1万7597円15銭)まで下げた。前引けは203円39銭安(1万7677円12銭)。ただ、東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均は堅調で続伸となった。

 円相場が前週末の夕方に比べて1ドルあたり数十銭の円高になったため、ファナック<6954>(東1)などは朝から軟調になり、材料株を個別に選別物色する展開となった。三晃金属工業<1972>(東1)が業績・配当予想野増額などを材料に急伸し、ゴールドウイン<8111>(東1)はラグビー日本代表チームの公式用品の「カンタベリー」の日本法人を持つとされて活況高。ミクロン精密<6159>(JQS)は8月決算の発表に期待とされ、アスカネット<2438>(東マ)は空中結像システムを「CEATEC JAPAN 2015」(10月7日から10日、幕張メッセ)に出展することなどが期待され一時ストップ高。Gunosy(グノシー)<6047>(東マ)は広告事業の本格化などが言われて高い。

 東証1部の出来高概算は9億3958万株、売買代金は9896億円。1部上場1894柄のうち、値上がり銘柄数は903銘柄、値下がり銘柄数は855銘柄となっている。

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