【株式市場】前場の日経平均は359円安、中盤から金融政策の「正常化」予想で下げ加速、銀行株などは高い

◆日経平均は3万9731円17銭(359円61銭安)、TOPIXは2724.09ポイント(6.58ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は10億9939万株

 3月7日(木)前場の東京株式市場は、東京エレク<8035>(東証プライム)が朝高のあと軟化するなど、半導体関連株が総じて重かった一方、三井住友FG<8316>(東証プライム)などの大手銀や第一生命HD<8750>(東証プライム)は軒並み高値を更新などで、日銀の金融政策の「正常化」が追い風の銘柄が連日活況高となった。重工株にも高値更新が目立ち、防衛装備品を巡る政治動向や投資判断の引き上げを受けて川崎重工<7012>(東証プライム)は一時11%高。日経平均は朝寄り直後に4万472円11銭(381円33銭高)まで上げて取引時間中の史上最高値を3日ぶりに更新したが、日銀・中川審議委員の講演内容が伝わり金融政策の「正常化」が意識されたもようで中盤から急速に軟化し、午前11時過ぎに410円05銭安(3万9680円73銭)まで下押し、前引けも下げ幅300円台だった。

 ツムラ<4540>(東証プライム)が2日続けて急伸し、24年度の薬価改定では漢方薬の販価引き上げが大との一部報道を連日好感。ブロードバンドタワー<3776>(東証スタンダード)はストップ高となり3日連続大幅に上げ都市型データセンター事業などで生成AI関連株の出遅れ買いの見方。きょくとう<2300>(東証スタンダード)、WASHハウス<6537>(東証グロース)は訪日観光客によるホテル向け需要の回復急とされ大幅高。ファンペップ<4881>(東証グロース)は制限値幅の拡大を受け一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は10億9939万株、売買代金は3兆1753億円。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は670銘柄、値下がり銘柄数は934銘柄。

 東証33業種別指数は15業種が値上がりし、保険、その他金融、鉱業、銀行、石油石炭、陸運、空運、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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