住友不動産が9年ぶりの高値、金利上昇は逆風だが日銀「市場との対話」良好の見方、不動産株は軒並み高い

■日銀、引き続き超緩和的な金融政策を継続の期待

 住友不動産<8830>(東証プライム)は3月19日、一段高の4日続伸基調で始まり、取引開始後は3%高の4976円(135円高)まで上げて約1か月ぶりに直近の高値を更新し、2015年以来の高値に進んでいる。会社発表の期待材料としては、14日付で発表したTOPPANホールディングス<7911>(東証プライム)のプロジェクトへの参画などがある上、19日は、通例なら昼頃にも日銀の金融政策決定会合(3月18、19日)の結果が伝わり始めるため、引き続き緩和的な金融政策の継続に期待する買いが優勢とみられている。

 不動産株の事業にとって金利上昇は逆風になるが、日銀はマイナス金利の解除などを行う一方で引き続き超低金利政策を継続すると見られている。バブル相場の頃は「首相の解散と日銀の利上げはウソをついてもいい」などと言われたが、現在の植田日銀総裁は「市場との対話」をスムーズに進めて影響を抑制できているとの見方が出ている。不動産株は軒並み高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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