ピアズは下値固め完了、21年9月期大幅増収予想

株式市場 銘柄

 ピアズ<7066>(東マ)は、携帯販売代理店向けを中心にコンサルティングや販売支援を展開している。21年9月期は積極的な事業投資を推進するため小幅営業増益にとどまるが、5G商用サービス本格化などで大幅増収予想としている。収益拡大を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■携帯販売代理店向けコンサルティングや販売支援

 電気通信事業、携帯販売代理店(キャリアショップや家電量販店など)および移動体通信端末メーカー向けを中心に、店舗運営に係るコンサルティングや販売支援を展開している。収益面の季節特性として、年末商戦や新入学・卒業シーズンの繁忙期にあたる上期(10月~3月)に偏重する傾向がある。

 中期成長戦略として、通信業界で培ったノウハウを活かして他業界への拡がりを推進している。20年4月には他業界へのコンサルティングを行う子会社One Colors、飲食業・サービス業向けセルフオーダーシステム導入支援を行う子会社XERO、20年5月にはリモートワーク支援を行う子会社2Linksを設立した。20年8月には携帯販売代理店向けコンサルティングのOne go One wayを子会社化した。

■21年9月期大幅増収予想

 21年9月期連結業績予想は、売上高が20年9月期比38.6%増の48億30百万円、営業利益が4.1%増の3億45百万円、経常利益が7.3%減の3億50百万円、純利益が1.7%増の2億43百万円としている。

 新規事業開発や人材確保など積極的な事業投資を推進するため、費用が先行して小幅営業増益にとどまるが、5G商用サービス本格化などで受注増加が見込まれるため大幅増収予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は安値圏でモミ合う形だが、下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。12月24日の終値は1839円、時価総額は約42億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る