ゼリア新薬の24年3月期は純利益が従来予想を10.4%上回り売上高、各利益とも最高を更新

(決算速報)
■潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」など海外で好調、「ヘパリーゼ」も快調

 ゼリア新薬工業<4559>(東証プライム)が5月9日午後発表した2024年3月期の連結決算は、医療用医薬品事業の売上高が前期比14.9%増加するなど好調に推移し、連結売上高は前期比10.7%増の757億25百万円となり、営業利
益は同6.7%増の96億21百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同24.8%増の77億31百万円となった。

 第3四半期決算発表時(2024年2月)に開示した通期予想に対し、売上高は3.6%上回り、営業利益は5.7%、当期純利益は10.4%上回り、売上高と各利益とも連続で最高を更新した。海外売上高比率は51.5%(前期は47.4%)となった。

 医療用医薬品事業では、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の高用量製剤「アサコール1600mg錠」や感染症治療剤「ディフィクリア」などが海外で好調に推移した。

 コンシューマーヘルスケア事業では、「ヘパリーゼ群」が医薬品ヘパリーゼ群・コンビニエンスストア向けヘパリーゼW群ともに好調に推移した。また、「コンドロイチン群」、植物性便秘薬「ウィズワン群」も伸びた。当年度中に皮膚疾患治療薬「プレバリンαクイック軟膏」「プレバリンαクイッククリーム」などの新製品を発売した。

 バイフォー社(Vifor International AGから導入した「ZG-801」は、国内において高カリウム血症を対象として承認申請を実施した。

 今期・25年3月期の連結業績は、医療用医薬品事業の主力製品「アサコール」や「ディフィクリア」の海外拡大が見込まれ、コンシューマーヘルスケア事業でも、「ヘパリーゼ群」や「コンドロイチン群」の拡大増加に加え「ウィズワン群」、薬用歯みがき「マスデント群」などの主力製品に次ぐ製品群の寄与により増収を見込んでおり、売上高は830億円(前期比9.6%増)、営業利益は100億円(同3.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は78億円(前期比0.9%増)と予想している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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