インテージHDの第3四半期は主事業のパネル調査など堅調、営業利益は18%減だが通期予想の83%を達成

(決算速報)
■ビジネスインテリジェンス事業はSI案件の受注残が順調に積み上がる

 インテージHD(インテージホールディングス)<4326>(東証プライム)の2024年6月期・第3四半期連結決算(2023年7月~24年3月・累計)は、グループ全体として一部顧客の予算引き締めの影響や業容拡大を見込んだ体制強化にともなう投資拡大、NTTドコモとの提携関連費用の計上もあり、売上高は前年同期比1.0%増の483億48百万円と増加したが、営業利益は同18.2%減の33億08百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同36.5%減の2394百万円となった。

 ただ、期初から継続している24年6月期の通期予想額に対しては、営業利益が83%を達成し、四半期純利益は同じく79.8%を達成。通期予想を上振れるペースの業績推移となった。

 24年6月期の通期連結業績予想は、売上高が654億円(前期比5.1%増)、営業利益が40億円(同5.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億円(同14.4%減)。

 第3四半期累計期間は、マーケティング支援(消費財・サービス)事業が増収減益となり、投資費用の増加や売上拡大を見込んだ人員体制強化などによる費用増加などが影響したものの、主力事業であるパネル調査などは堅調に推移した。マーケティング支援(ヘルスケア)事業は減収減益となり、主力事業であるリサーチ事業において、昨年同期の大型案件の反動減の影響があったものの、医療領域のカスタムリサーチは回復基調となった。ビジネスインテリジェンス事業は増収増益となり、旅行業界を中心としたSI案件の受注残が順調に積み上がり前年を上回る水準で推移した。また、DX支援領域や健康情報領域も堅調に推移した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■コロナ禍前比2割減、運転手確保が喫緊の課題に  2024年、タクシー業界は深刻な危機に直面してい…
  2. ■前月比19.7ポイント増、昨年同期比でも11.6ポイント増と大幅上昇  学情<2301>(東証プ…
  3. ■生成AI人材が最注目、年収1,000万円超えも  ビジョナル<4194>(東証プライム)グループ…
2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

ピックアップ記事

  1. ■決算発表を控えた金関連株、消去法で選好される可能性も  米国の10年物国債利回りが一時上昇したも…
  2. ■米国第一主義の行方と市場の動揺、金価格は史上最高値へ  石破茂首相と穏かに共同記者会見をするトラ…
  3. ■業務効率化や生産性向上で目覚ましい成果  生成AIの導入が、日本の大手企業で加速している。パナソ…
  4. ■個人利用率わずか9%、中国の6分の1以下という現実  日本のデジタル化の遅れが、生成AI分野でも…
  5. ■不動産株投資、代替投資としての可能性に注目  新型コロナ感染症のパンデミック時にリモートワーク需…
  6. ■ムゲンエステート、ミガロホールディングスなど高値更新―富裕層のオルタナティブ投資が牽引  昔から…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る