JR東海はジリジリ出直る、全長400mの徒歩検査を駅に入るタイミングで自動検査する新システムを開発、注目集まる

■「外観検査装置」と「パンタグラフすり板検査装置」飛躍的な省力化に

 JR東海(東海旅客鉄道)<9022>(東証プライム)は5月23日、3521.0円(35.0円高)まで上げた後も堅調に売買され、取引時間中の上値を5日連続セリ上げて年初来の安値圏からジリジリ出直っている。22日付で、東海道新幹線の車両の「外観検査システム」の開発について開示し、全長400mの車両を徒歩で検査している現在の方式を、「車両基地や駅に入るタイミングで車両の外観を自動で検査するシステムを開発した」(発表リリースより)とし、注目材料視されている。2024年度に設置し、営業車両で検証を進めるとした。

 発表によると、東海道新幹線では、全ての車両の外観や機能の検査を概ね2日以内の頻度で実施しており、中でも外観の検査は、社員が全長400mの車両の屋根上と床下を徒歩で目視や計測器具を用いて実施しているため多くの労力を要している。こうした現状に対し、このほど開発した新システムは、車両基地や駅に入るタイミングで車両の外観を自動で検査するシステムで、本システム導入後は、人手による外観検査業務の多くを削減できる見込みで、車両の外観を従来より高頻度に検査できるため、安全性が更に向上する。このシステムは「外観検査装置」と「パンタグラフすり板検査装置」から構成されている。2024年度に外観検査装置は大井車両基地へ設置、パンタグラフすり板検査装置は品川駅へ設置し、営業車両での検証を進める。その後、設置工事の期間を経て本格的な運用開始は29年度頃を目指しているとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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