アステナホールディングスは24年11月期2Q累計と通期業績予想を上方修正

(業績修正速報)
 アステナホールディングス<8095>(東証プライム)は6月26日の取引時間終了後に、24年11月期第2四半期累計と通期連結業績予想の上方修正(第2四半期累計の各利益は4月12日付に続いて2回目の上方修正)を発表した。医薬事業における一部製品の薬価上昇や、HBC・食品事業における自社企画製品や輸入化粧品の好調推移などが寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は急伸して年初来高値更新の展開だ。高配当利回りや1倍割れの低PBRなども評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■24年11月期2Q累計と通期業績予想を上方修正

 24年11月期第2四半期累計および通期連結業績予想の上方修正(第2四半期累計の各利益は4月12日付に続いて2回目の上方修正)を発表した。医薬事業における一部製品の薬価上昇(不採算品再算定、基礎的医薬品認定による薬価上昇)に加えて、HBC・食品事業において自社企画製品や輸入化粧品が好調に推移したこと、販管費のうち広告宣伝費等が計画を下回ったこと、化学品事業において装置販売の下期計画分が上期に前倒しになったことなども寄与する見込みだ。

 修正後の第2四半期の連結業績予想は、売上高が前年同期比4.6%増の281億円、営業利益が5.5倍の11億50百万円、経常利益が4.2倍の11億80百万円、親会社株主帰属四半期純利益が7億20百万円(前年同期は2億27百万円の損失)とした。前回予想(4月12日付で各利益を上方修正)に対して、売上高を8億円、営業利益を5億50百万円、経常利益を5億80百万円、親会社株主帰属四半期純利益を3億75百万円、それぞれ上方修正した。

 修正後の通期連結業績予想は、売上高が23年11月期比10.6%増の575億円、営業利益が42.0%増の16億円、経常利益が17.4%増の16億円、親会社株主帰属当期純利益が31.2%減の8億円としている。前回予想(1月12日付の期初計画)に対して、売上高を15億円、営業利益を4億50百万円、経常利益を4億50百万円、親会社株主帰属当期純利益を1億10百万円、それぞれ上方修正した。当期純利益については前期計上の固定資産売却益の剥落などにより減益予想としているが、減益幅が期初計画に比べて縮小する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

 なお配当予想は据え置いて23年11月期と同額の18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は90.0%%となる。

■株価は上値試す

 株価は急伸して年初来高値更新の展開だ。目先的にはやや過熱感だが、高配当利回りや1倍割れの低PBRなども評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。6月26日の終値は532円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS20円01銭で算出)は約27倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約3.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS719円53銭で算出)は約0.7倍、そして時価総額は約218億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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