ヒーハイストは24年3月期営業黒字転換予想

(決算速報)
ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は5月15日の取引時間終了後に23年3月期連結業績を発表した。計画をやや下回り、営業赤字、経常大幅減益、最終赤字で着地した。産業用機械全体および中国市場での受注が減少し、原材料価格や物流費の上昇なども影響した。24年3月期は増収、営業黒字転換、経常大幅増益、最終黒字転換の予想としている。23年4月に新工場棟(埼玉工場A棟)が完成したことを受けて、自動化関連の需要に向けて直動機器のスマート生産体制を確立し、生産増強および販売拡大を図るとしている。中長期的には直動機器の需要拡大が予想される。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。株価は安値圏でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。24年3月期予想に対する反応は限定的だったが、PBR1倍割れも支援材料であり、下値固め完了して出直りを期待したい。

■23年3月期営業赤字、24年3月期は営業黒字転換予想

23年3月期の連結業績は売上高が22年3月期比12.0%減の24億14百万円、営業利益が5百万円の赤字(22年3月期は2億28百万円の黒字)、経常利益が98.6%減の3百万円、親会社株主帰属当期純利益が2百万円の赤字(同2億17百万円の黒字)だった。配当は22年3月期比3円減配の1円(期末一括)とした。

計画をやや下回り、営業赤字、経常大幅減益、最終赤字で着地した。産業用機械全体および中国市場での受注が減少し、原材料価格や物流費の上昇なども影響した。部門別売上高は、直動機器が12.5%減の15億25百万円、精密部品加工がレース用部品の減少で14.5%減の6億74百万円、ユニット製品がリピート需要の増加などで2.0%増の2億13百万円だった。

なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億66百万円で営業利益が7百万円の赤字、第2四半期は売上高が6億06百万円で営業利益が1百万円の赤字、第3四半期は売上高が6億04百万円で営業利益が8百万円の黒字、第4四半期は売上高が6億38百万円で営業利益が5百万円の赤字だった。

24年3月期連結業績予想は、売上高が23年3月期比%1.8%増の24億56百万円、営業利益が15百万円の黒字(23年3月期は5百万円の赤字)、経常利益が317.7%増の15百万円、親会社株主帰属当期純利益が6百万円の黒字(同2百万円の赤字)としている。配当予想は23年3月期と同額の1円(期末一括)としている。

増収、営業黒字転換、経常大幅増益、最終黒字転換の予想としている。23年4月に新工場棟(埼玉工場A棟)が完成したことを受けて、自動化関連の需要に向けて直動機器のスマート生産体制を確立し、生産増強および販売拡大を図るとしている。中長期的には直動機器の需要拡大が予想される。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。

■株価は下値固め完了

株価は安値圏でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。24年3月期予想に対する反応は限定的だったが、PBR1倍割れも支援材料であり、下値固め完了して出直りを期待したい。5月17日の終値は241円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS1円01銭で算出)は約239倍、今期予想配当利回り(会社予想の1円で算出)は約0.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS515円74銭で算出)は約0.5倍、そして時価総額は約15億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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