サンコーテクノの第2四半期の売上高は、3期ぶりに増収となり、当初予想を上回る

■都市再開発や、東京オリンピック関連事業を中心として、民間設備投資・公共投資共に底堅い動き

 あと施工アンカーで首位のサンコーテクノ<3435>(東2)の第2四半期の売上高は、3期ぶりに増収となり、また、当初予想を上回ったことから、業績回復の兆しが見えてきたといえる。

 同社は、15年3月期の最高益更新をピークに、16年、17年と2期連続の減収減益であった。しかし、今期は、都市再開発や、東京オリンピック関連事業を中心として、民間設備投資・公共投資共に底堅い動きとなっていることから、当初予想を上回るペースで推移している。

 主力のファスニング事業は、あと施工アンカーの販売が堅調に推移したことで、増収増益となった。

 一方の機能材料事業は、アルコール測定器、電子基板関連が好調であったが、電動油圧工具関連の売上が国内で低調であったことから、減収減益となった。

 その結果、第2四半期連結業績は、売上高75億34百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益4億21百万円(同1.2%減)、経常利益4億24百万円(同5.8%増)、純利益2億64百万円(同4.7%増)となった。

 第2四半期が当初予想を上回るペースであるものの、通期連結業績予想は当初予想を据え置いている。

 今期18年3月期連結業績予想は、売上高163億円(前期比5.2%増)、営業利益12億円(同6.7%増)、経常利益11億90百万円(同6.3%増)、純利益8億円(同1.1%増)と増収増益を見込む。

 2期連続の減収減益から、今期は増収増益に転じる見込み。また、2期連続の業績低迷の最大要因であった、太陽光関連の工事も進捗していることから、事業環境も好転しているものと思われる。

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