久世の事業再建の取組が成果を挙げる

■最終利益は過去最高であった13年3月期の3億67百万円を大きく上回る

 久世<2708>(JQS)は、9日に前16年3月期業績予想を大幅上方修正したことで分かるように、事業再建の取組が成果を挙げたといえる。

 16年3月期は、前15年3月期が赤字に転落したことから、収益を上げる企業体質を構築し、業績の回復を実現する1年であったといえる。その努力が報われ、9日の大幅な上方修正となった。

 16年3月期連結業績は、売上高671億93百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益4億39百万円(前年同期△2億88百万円)、経常利益5億93百万円(同△1億99百万円)、純利益4億85百万円(同△4億12百万円)と減収ながら大幅増益となった。最終利益はこれまでの過去最高であった13年3月期の3億67百万円を大きく上回った。

 今期17年3月期については、売上高630億円(前期比6.2%減)、営業利益4億85百万円(同10.4%増)、経常利益5億30百万円(同10.7%減)、純利益3億80百万円(同21.8%減)を見込んでいる。
 売上高に関しては、97億円規模の大口取引を16年1月に解消したことの影響で減収を見込んでいるが、営業利益が増益を見込んでいるように、利益率の改善が進んでいることが分かる。

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