シナネンHDの3月決算は営業利益と純利益が大幅に黒字化、今期も売上高15.8%増など拡大を予定

(決算速報)

■25年3月期末配当を前回予想比15円増の90円に増配

 シナネンHD(シナネンホールディングス)<8132>(東証プライム)が5月14日午後に発表した2025年3月期の連結決算は、売上高が電力の販売数量減少等により前期比8.9%減の3171億18百万円だったが、損益面では、主に電力事業において、市場連動型プランへの移行と管理体制の見直しが寄与して黒字回復したこと等により、営業利益は大幅に黒字化して40億9百万円(前期は損失7億11百万円)となり、経常利益は48倍の44億83百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に黒字化して31億53百万円(前期は損失10億39百万円)となった。

 これを受け、25年3月期の期末配当を1株につき90円(3月に開示した前回予想比15円の増配)の予定とした。前期実績比でも同15円の増配になる。

 エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)の部門営業利益は前期比23.3%増加した。エネルギーソリューション事業(BtoB事業)の部門営業利益は大幅に黒字化した。非エネルギー事業は、全体としては、主にシェアサイクル事業と建物維持管理事業の好調が増収に貢献した一方、販管費の増加等が影響し減益となった。

今期・26年3月期の連結業績見通しについては、事業ポートフォリオの変革や資本効率の改善といった成長戦略を確実に実行し、経営基盤の強化を加速させ、売上高3673億円(前期比15.8%増)、営業利益44億円(同9.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億円(同4.9%減)を予定するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る