J.フロントリテイリングは一段高、業績予想の増額修正など好感される

■第1四半期の総額売上高13.6%増加、通期業績予想など上乗せ

 J.フロント リテイリング<3086>(東証プライム)は7月1日、一段高となり、取引開始後に13%高の1893.5円(216.0円高)まで上げて約3週間ぶりに年初来の高値を更新し、2018年6月以来の1800円台に進んでいる。大丸、松坂屋などの持株会社で、前取引日の6月28日に第1四半期決算と業績予想の増額修正(第2四半期、2月通期)などを発表し、好感されている。

 当第1四半期(2024年3~5月)の連結業績は、百貨店事業、ショッピングセンター事業などで国内売上が堅調に推移し、また訪日外国人観光客の増加などにより、当初想定以上に免税売上が伸長した。これらにより、総額売上高は前年同期比+13.6%増、売上収益は同+8.6%増、各利益段階においても事業利益が同+66.8%増となるなど増益となった。

 こうした推移を受け、第2四半期(24年3~8月・累計)と2月通期の連結業績予想を全体に増額修正した。事業利益の予想は、4月に開示した従来予想に対し、 第2四半期を15.7%上回る見込みに見直し、2月通期は同9.0%上回る見込みに見直した。通期の予想については上期の上振れ分しか投影していない印象があるようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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