パナソニックHDとストックマーク、国内最大規模の独自日本語LLM「Panasonic-LLM-100b」を共同開発

■AI技術で新たな価値創造と意思決定の高度化を目指す

 パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)<6752>(東証プライム)とストックマーク(ストックマーク)は7月2日、国内最大規模の独自日本語大規模言語モデル(LLM)「Panasonic-LLM-100b」を共同開発することを発表した。ストックマークが独自に開発した「Stockmark-LLM-100b」に、パナソニックグループの社内データを追加事前学習させることで、パナソニックグループ専用のLLMを構築する。今回開発するLLMのモデルサイズは1000億パラメータを想定しており、企業が開発する自社専用のLLMとしては国内最大規模となる見込みである。

 今回の取り組みでは、パナソニックグループの膨大な社内データを学習させた1000億パラメータ規模のLLMを開発し、同社で開発中のマルチモーダル基盤モデルへの統合を目指していく。また、セキュリティ面にも配慮し、企業の秘匿データを安全に学習する仕組みを構築する。ストックマークの「Stockmark-LLM-100b」は、NEDOの助成事業の成果として開発されたものであり、ビジネスドメインの日本語データを中心に事前学習を行っている。

 今後、パナソニックHDは開発したLLMをマルチモーダル基盤モデルに統合し、各事業会社でのAI開発・社会実装を加速させる。ストックマークの技術とパナソニックHDのリソースを組み合わせることで、「Scalable AI」および「Responsible AI」の実現を通じて社会貢献を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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