【株式・為替相場展望】全体としてリスクオン優勢の流れ継続

株式・為替相場展望

■全体としてリスクオン優勢の流れ継続

10月13日~16日の株式・為替相場については、全体として前週の流れを引き継いでリスクオン優勢の展開を想定する。

中国の主要経済指標、米国の主要経済指標、そして米主要企業の7~9月期業績に対する中国株や米国株の反応を睨みながらという状況に変化はなく、前週の日本株の急速なリバウンドの動きに対して、教科書的には売り方の買い戻し一巡後の反動も警戒されるが、中国の景気減速に対する仕掛け的な売りや過剰反応が一旦落ち着き、また海外投資家を中心とするリスクオフの動きもピークアウトしている。

中国関連では13日の中国9月貿易収支、14日の中国9月消費者物価指数および生産者物価指数と主要経済指標の発表が相次ぐ。ただし景気対策への期待感も強いため、よほどの弱い内容でない限り反応は限定的となりそうだ。

また米国でも14日の米9月小売売上高、15日の米9月消費者物価指数、米10月NY連銀製造業景気指数、16日の米9月鉱工業生産・設備稼働率と主要経済指標の発表が相次ぎ、主要企業の7~9月期業績発表も本格化する。弱い内容であれば利上げ先送り観測が一段と強まり、強い内容であれば再び年内利上げ観測が強まる可能性がありそうだ。

国内要因としては、11月4日予定の日本郵政グループ3社のIPOに対する側面支援としても、10月30日の日銀金融政策決定会合における追加金融緩和「黒田バズーカ3」に対する期待感が根強い。またアベノミクス「新3本の矢」の具体的政策はこれからだが、大筋合意したTPP(環太平洋経済連携協定)関連は長期的なテーマとなりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る