グンゼ、オープンサージャリー用手術支援ロボットシステムの国内独占販売権を獲得

■医療現場に革新をもたらすロボット技術

 グンゼ<3002>(東証プライム)と米国のMedical Microinstruments,Inc.は、オープンサージャリーに特化した手術支援ロボットシステムの売買契約を2024年7月2日に締結したと発表。これにより、連結子会社であるグンゼメディカルはMMI社の製品の国内独占販売権を取得し、国内製造販売承認および保険収載を目指していく。このシステムは、微小な血管やリンパ管の吻合、縫合、結紮を可能にし、短期間でのスキル向上を実現するものである。

 オープンサージャリー用手術支援プラットフォームは、マイクロサージャリーやスーパーマイクロサージャリーに対応するロボットテクノロジーを搭載しており、直径0.3mmレベルの血管やリンパ管の処置を可能にする。この製品は乳がん切除後の乳房再建やリンパ管再建、頭頸部がん切除後の再建など、多岐にわたる手術での使用が見込まれている。欧州では2019年にCEマーキングを取得し、米国では2023年4月にFDA承認を受けて販売が開始されている。

 グンゼメディカルは1986年に設立され、大阪府大阪市に本社を構えている。形成外科や脳神経外科などの医療機器の販売やコンサルティングを行っている。同社は、今回の契約により、医療機関との連携を深め、医療技術の向上とQOLの向上に寄与することを目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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