富士通、イオンモール太田でミリ波レーダー分析AIを活用したバリアフリートイレ見守り実証実験を開始

■ミリ波レーダー分析AIで転倒や不正利用を早期検知

 富士通<6702>(東証プライム)とイオンモール<8905>(東証プライム)が運営するイオンモール太田は7月29日、2024年8月1日から2025年1月31日まで、バリアフリートイレにおけるミリ波レーダー分析AIを活用した実証実験を行うと発表。この実験は、転倒などの早期発見や用途外利用、長時間利用の検出を目的とし、トイレ内での安全性を確保することを目指している。ミリ波レーダーはトイレ内の利用者を捉え、リアルタイムでクラウドに情報を転送し、AIが分析を行う。

 この実証実験は、2024年1月から富士通とTOTO<5332>(東証プライム)が共同で進めている見守り技術の一環として行われる。商業施設や駅構内のバリアフリートイレにおける安全性向上を目指し、富士通とイオンモールは今回のプロジェクトに着手した。イオンモール太田のバリアフリートイレでの事故防止を強化するため、ミリ波レーダーによる監視とAI分析による安全確保が行われる予定。

 実証実験の期間中、富士通はミリ波レーダー分析AIの提供と技術評価、データ収集を担当し、イオンモールはトイレ利用者の安全確保とデータ収集を行う。実験終了後、富士通は評価結果を基に見守り技術の改善を進め、2025年3月までにプライバシーに配慮した見守り技術のサービス化を目指す。この取り組みにより、誰もが安心して利用できるバリアフリートイレの普及が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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