キヤノンが2008年以来の高値を更新、機動的な自社株買いや証券会社の投資判断を好感

■日経平均が過去最大の下げ幅となった翌日に自社株買いを発表

 キヤノン<7751>(東証プライム)は8月20日、次第高となり、午前10時40分過ぎに4813円(109円高)まで上げ、約3週間ぶりに年初来の高値を更新し、2008年以来の高値を更新している。7月7日から自社株買いを開始。20日はSMBC日興証券が投資判断を「2」から「1」に引き上げ、目標株価は700円引き上げて5500円に見直したと伝えられており、さらに買い安心感が強まる形になった。

 日経平均が過去最大の下げ幅を記録した8月5日は一時3704円まで下押す場面があったが、翌6日に自己株式取得(自社株買い)を発表。「ドル平均法」の発想で、少ない資金で多くの株数を買付る好機に素早い決断を行ったと評価する声がある。自社株買いは、3200万株(自己株式を除く発行済株式総数の3.3%)、取得総額1000億円を各上限として、2024年8月7日から同年10月31日まで行うとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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