Jトラストは16日連続高、東南アジア金融事業など好調で8月初の下げを完全に回復

■通期利益は反動減で減益予想だが営業収益は最高更新の見込み

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は8月28日、13時30分を回って444円(6円高)をつけて16日連続高となっている。日本国内やインドネシア、カンボジア、韓国、モンゴルなどで金融事業を行い、第2四半期決算(2024年1~6月・累計、連結)の営業収益は「中間期としては過去最大」(決算短信より)などと好調。日経平均が過去最大の下げ幅を喫した8月5日にかけては全体相場の下げに巻き込まれたが、翌日から毎日値上がりして8月初の下げを完全に回復している。

 東南アジア金融事業の中心的存在のJトラスト銀行インドネシアでは、銀行業における貸出金残高が7月までで7か月続けて過去最高額を更新している。日系の大手住宅メーカーとの提携による同国の首都圏での宅地開発では住宅ローンにかかわる事業を担い、日本の地銀との提携では、日本から東南アジアへの進出を目指す地域企業の支援や、東南アジアから日本に進出する企業の支援などを行う。

 今12月期の連結業績は、前期に発生したM&Aにともなう「負ののれん益」の反動減などで減益を予定するが、調査筋からは収益基盤が着実に強まっているとの評価が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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