カゴメの「ベジチェック」を使用した「久山町研究」の研究成果、メタボリスクとの関連性

■皮膚カロテノイドレベルの測定値が高いほどメタボリックシンドロームの該当者が少ない関係にあることを、九州大学等の研究グループが発表

 カゴメ<2811>(東証プライム)が開発した「ベジチェック」を使用した久山町研究により、皮膚カロテノイドレベルが高いほどメタボリックシンドローム該当者が少ないことが九州大学の研究チームによって明らかにされた。この研究結果は2024年7月9日にInternational Journal of Obesity誌のオンライン版に発表された。

 久山町研究は1961年から続く長期的な疫学研究で、今回は2019年に福岡県久山町の40歳以上の住民1618名を対象に行われた調査結果が使用された。皮膚カロテノイド値が高いグループでは、メタボリックシンドロームのリスクが低く、さらに腹部肥満、高血圧、高血糖のリスクも低いことが確認された。

 ただし、カロテノイドの摂取だけがメタボリスクの低減に寄与するとは言い切れず、生活習慣や環境などの他の要因が影響している可能性が指摘されている。今後の研究により、メタボリスク低減の具体的な方法がさらに明らかにされることが期待されている。

■ベジチェック

 自身の推定野菜摂取量が約30秒でわかる機器。センサーに手のひらを押し当てるだけで結果がわかる。測定の簡便さが特徴で、他のサービスと組み合わせることで、より行動変容を促すことが期待できる。※「ベジチェック」医療機器ではない。表示値はあくまでも目安となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る